◆神農本草経◆編集・翻訳後記 世界最古の薬草集大成として知られる本書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」は、東洋医学の中でも、とりわけ本草学(ほんぞうがく:植物、薬物を研究した古来の学問)の代表的なバイブルです。 本書は、現代でも、漢方、薬草、民間薬、健康食品関係のウンチクに引用されることが多いのですが事実、その実体については、翻訳された出版書籍も少なく、幻の書とされています。 この「漢方薬草データベース」を作成するにあたって辞書を片手に本書にの翻訳編集に挑戦したわけですが、作業が進むにつれて、日常でもなじみ深い植物や食物に、薬効があることがわかったり、反対にとても飲むことができないような「キワモノ」も掲載されていたりして、結構楽しんで作業ができました。 なにしろ1500年前の書物なので、現代にはそぐわない点も多々ありますが、「神農本草経」に掲載されている漢方・薬草360種の全てを掲載することを主旨とし、データベース「検索」システムも設けましたのでご利用いただければ幸いです。 また、今後、このデータベースは随時更新し、それぞれの漢方薬草の「説明」をより詳しく表記しようと思います。 最後にご注意ですが、本書に記載されている植物、鉱物の中には現代では有毒、あるいは猛毒性が認められているものがかなりあります。特に「下品(ゲホン)」の項には極めて危険な植物が掲載されています。(それぞれのページには毒性があるものが含まれることを表示しています。) ご参考にされるには良いと思いますが、飲む場合は必ず医師や薬局にご相談ください。 管理者 ◆参考文献 「神農本草経」中国科学技術文献出版社 「神農本草経貫通」中国医葯科技出版社 「中日大辞典」愛知大学 |